物集女車塚古墳

「むこうしの文化遺産」38 物集女車塚古墳

資料名(ヨミ)「ムコウシノブンカイサン」38 モズメクルマヅカコフン
解説国指定史跡 物集女町南条 2009.9撮影
※図録『むこうしの文化遺産』刊行時の平成21年(2009)10月時点では京都府指定史跡であったが、平成28年(2016)、他の12基の古墳とともに「史跡乙訓古墳群」の名称で国指定史跡に指定された。

 6世紀中頃に築造された、古墳時代後期の乙訓地域を代表する前方後円墳。昭和初年に、すぐ東側を通る府道(物集女街道)の拡幅・整備工事に際して、前方部の一部が削り取られたことを契機に測量調査が行われている。昭和58・59年(1983・84)には、墳丘・石室内の発掘調査が行われ、墳丘からは円筒埴輪、石室内からは金銅製の馬具・武具や装身具、須恵器などが多数出土した。平成5年(1993)には、公開に向けての石室の解体調査も行われた。現在では1年に1度一般公開されるなど、内部に立ち入ることのできる古式の横穴式石室を持つ古墳として親しまれている。

(向日市文化資料館開館25周年記念特別展「むこうしの文化遺産―みぢかな歴史のモノがたり」図録より)
※平成21年(2009)10月31日発行

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