明治六年 鶏冠井村古地図

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「むこうしの文化遺産」19 明治六年 鶏冠井村古地図

資料名(ヨミ)「ムコウシノブンカイサン」19 メイジロクネン カイデムラコチズ
解説向日市指定文化財 鶏冠井(かいで)区所蔵 
掛幅装(かけふくそう) 本紙:縦129.3㎝・横224.3㎝ 表装共:縦189.5㎝・横240.5㎝ 明治6年(1873)2月付
 
 一方の隅に「一村限耕地全図(いっそんかぎりこうちぜんず)」と標題が入り、その横に凡例と方位、もう一方の端に年月と当時の鶏冠井村戸長2名の名前が記される。文字の向きからすると今日とは違い、南を上に描かれている。上の写真では右端に西国街道が通る。この地図は、明治政府による土地・課税制度の大変革、地租(ちそ)改正(かいせい)に関わって作成されたとみられる。土地の一区画ごとに地番・小字名・田、畑などの地目・面積が書き込まれている。民家には所有者の人名も記される。竹薮や用水路、墓地のほか、この後まもなく社寺の統廃合により消滅する小祠や坊舎なども描かれており、かつての鶏冠井の景観を想い描くことのできる内容を持つ。また寺戸村古地図と同様に、統廃合以前の小字名を知ることができる。長岡宮大極殿跡の発掘後にこの地図の存在が明らかとなり、現在の地名大極殿の場所とは南にややずれた場所で発見された建物跡が、この地図によれば、まさしくかつての小字「大極天」の場所であったという話は、よく語られるエピソードである。(部分拡大の写真は全体写真とは上下を入れ替え、上が北になっている)

(向日市文化資料館開館25周年記念特別展「むこうしの文化遺産―みぢかな歴史のモノがたり」図録より)
※平成21年(2009)10月31日発行

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