尊性法親王消息翻摺法華経(本紙・法華経、南北両真経寺伝蔵御霊宝のうち)

/3

「むこうしの文化遺産」14 尊性法親王消息飜摺法華経

資料名(ヨミ)「ムコウシノブンカイサン」14 ソンショウホッシンノウショウソクホンシュウホケキョウ
解説国指定重要文化財 鶏冠井(かいで) 南北両真経寺共有「御霊宝(ごれいほう)」のうち 
開結(かいけち)共10巻 各巻縦29.9cm・各巻長さ合計104.26m 紙数合計217紙 消息合計126通 鎌倉時代

 この法華経は、延応元年(1239)に没した尊性法親王の書状を集め、その裏に法華経を印刷したもので、示寂(じじゃく)した人の供養のためになされることが多い。尊性法親王は、後高倉院の皇子で、鎌倉時代の承久の乱後に即位した後堀河天皇の兄。15歳で出家し、安貞元年(1227)天台座主(てんだいざす)となった。法親王の身分の高さから、もとは宮中でつくられたものとみられている。現状では表面の法華経は鎌倉時代の印刷の形態を示し、裏面の親王の消息は承久の乱後の朝廷や仏教界の様子を知る貴重な史料である。
 この法華経は、鎌倉末期に鶏冠井へ日蓮宗を伝えた日像が、宮中から下賜されて所持していたものと伝え、信仰の絆の証として鶏冠井村民に授与された。次に紹介する「御霊宝」のなかの一つとして700年近く守り伝えられてきたものである。

(向日市文化資料館開館25周年記念特別展「むこうしの文化遺産―みぢかな歴史のモノがたり」図録より)
※平成21年(2009)10月31日発行
備考   

この資料に関連する資料

PageTop