伝 日朗像

「むこうしの文化遺産」15-2 伝 日朗像

資料名(ヨミ)「ムコウシノブンカイサン」15-2 デン ニチロウゾウ
解説鶏冠井(かいで) 南北真経寺共有 
紙本淡彩(しほんたんさい) 掛幅装(かけふくそう) 縦45.5㎝・横29.8㎝ 鎌倉末~南北朝期 

 薄墨の衣と袴、銀泥塗りの袈裟をつけ、斜め右を向き、法華経1巻を広げて両手で持ち、床座上に座る若々しい僧を描く。僧の前には経机があり、法華経9巻を並べる。画面左上に題目を墨書きし、題目の上に金箔で日輪を表す。
 涼しげな二重瞼の目、形のよい鼻、耳、唇を描き、清らかな若い僧の容貌を描く。
 近世に筆写された軸巻留の墨書に「朗師 繪像」とあり、日朗の像としている。題目の筆致は、日像筆本尊曼荼羅と一致し、日像と思われる。日像が題目を書くこの画像の像主は、宗派にとって最も大切な人物の肖像であることを意味する日輪を描いているところから日蓮と考えられているが、現存する他の日蓮像と容貌は一致せず、理想化して描かれたとみなされている。

(向日市文化資料館開館25周年記念特別展「むこうしの文化遺産―みぢかな歴史のモノがたり」図録より)
※平成21年(2009)10月31日発行

この資料に関連する資料

PageTop