向日神社本殿

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「むこうしの文化遺産」1 向日神社本殿 附棟札

資料名(ヨミ)「ムコウシノブンカイサン」1 ムコウジンジャホンデン ツケタリムナフダ
解説国指定重要文化財 向日町(むこうまち)北山 
三間社流造(さんげんしゃながれづくり) 檜皮葺(ひわだぶき) 室町時代 
附棟札(つけたりむなふだ)(5枚、応永29年(1422)11月27日・慶長2年(1597)2月15日・元和6年(1620)・元禄6年(1693)8月21日・元文3年(1738)6月23日の年月日記載があるもの)

 向日神社は、向日丘陵南端に位置し、「延喜式(えんぎしき)」(927年成立)神名帳(じんみょうちょう)に「向神社」と記載される古社。本殿は棟札の記載により応永25年に造営が始まり、4年後に上棟されたことがわかる。建てられた年代が確実な神社本殿として明治35年(1902)に国宝建造物に指定、昭和25年(1950)に現在の文化財保護法のもとで重要文化財となった。また棟札には物集女(もずめ)・寺戸(てらど)をはじめ向日市域内外の七郷(ごう)の人々の名前が列記され、共同の鎮守(ちんじゅ)であることを示す。江戸中期までは南向きであったが、幕末の天保年間(1830~44)に行われた大改修の際、参道と向き合う東向きに引き移され、外側に覆屋(おおいや)が新しく造られた。

(向日市文化資料館開館25周年記念特別展「むこうしの文化遺産―みぢかな歴史のモノがたり」図録より)
※平成21年(2009)10月31日発行

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