地蔵菩薩半跏像 (右斜め)

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「むこうしの文化遺産」9 地蔵菩薩半跏像

資料名(ヨミ)「ムコウシノブンカイサン」9 ジゾウボサツハンカゾウ
解説向日市指定文化財 上植野 法道寺(ほうどうじ) 
寄木造(よせぎづくり) 彫眼(ちょうがん) 彩色 像高 52.1㎝ 鎌倉時代  

 右手は膝上(ひざうえ)において錫杖(しゃくじょう)(欠失)を持ち、左手のひらに宝珠(ほうじゅ)をのせる。平安時代後期の様式をとどめながら、鎌倉時代の写実性を加味した美麗な地蔵菩薩像で、13世紀初めの作である。当時好まれた半跏の姿勢はよく整い、彫法(ちょうほう)はまことに堅実である。
 法道寺は、江戸時代前期に開創された京都誓願寺末の浄土宗寺院で、この像の伝来は明らかではない。境内に建つ地蔵堂の本尊として安置されていたが、近年は本堂脇壇に移されている。

(向日市文化資料館開館25周年記念特別展「むこうしの文化遺産―みぢかな歴史のモノがたり」図録より)
※平成21年(2009)10月31日発行

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