寺戸村古地図
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「むこうしの文化遺産」18 寺戸村古地図
資料名(ヨミ) | 「ムコウシノブンカイサン」18 テラドムラコチズ |
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解説 | 向日市指定文化財 寺戸町 崗﨑義高氏所蔵 掛幅装(かけふくそう) 本紙:縦330.0㎝・横179.0㎝ 表装共:縦353.7㎝・横179.3㎝ 江戸時代 寺戸村全域の土地一区画ごとに、領主・石高・所持者の名前を書き入れた地図。田・畑・屋敷地などの区別はないが、除地(年貢のかからない土地)である寺院や墓地の場所は表記でわかる。竹薮と思われる場所は深緑、荒地・芝地は薄茶、用水路・池は藍、道は黄色に彩色されている。山林であった村の西部(現在の地名で芝山・寺山・大牧・西野・古城・中野・天狗塚)は地図の範囲に含まれない。 江戸時代の寺戸村は石高1,750石(後に1,770石余)、乙訓郡内では久我村に次ぐ大きな村であり、17ほどの禁裏や公家、寺社の所領に分かれていた。この地図によれば、各領主の領地はまとまっておらず、互いに入り組んでおり、隣り合う田畑でも領主を異にしていたようすがよくわかる。 この地図には、小字名と一部の領主名が朱筆で書き入れられている。現在は一つの地名の範囲のなかに、江戸時代は2~5、多いところで6~7の小字名が記され、明治時代初めの統廃合 で消えてしまった多くの地名を知ることができる。古くからの集落には、現在も中村垣内・西垣内・乾垣内など垣内が付く地名が多い寺戸であるが、古地図には「城所」・「御城ノ内」・「威徳院 丁」・「塩屋垣内」などの小字名があり、江戸時代以前の景観の名残りを伝えているようで、地名から寺戸の歴史を考える上でも貴重な史料である。 (向日市文化資料館開館25周年記念特別展「むこうしの文化遺産―みぢかな歴史のモノがたり」図録より) ※平成21年(2009)10月31日発行 |
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○『向日市史』(上巻、下巻、史料編)PDFデータ
○国際シンポジウム「20世紀の和紙 ー寿岳文章 人と仕事ー」(令和3年10月16日開催)記録映像
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