米田知子

作家名(よみ)よねだともこ
作家名(英語)YONEDA Tomoko
生地兵庫県明石市
生年1965

作家解説

米田知子は1990年代の終わりから一貫して歴史と記憶をテーマに制作を続けている写真家である。1980年代にジャーナリストを目指して留学したアメリカで、写真コースも選択して勉強を始めたことにより、「記録」という役割だけに留まらない写真の世界を知り、写真そのものを表現手段とするようになった。1989年にイリノイ大学シカゴ校芸術学部写真学科を卒業後渡英し、91年ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート修士課程を修了、その後もロンドンを拠点に活動している。米田の作品は、「記録」という写真の根本的な役割をベースにしながら、現実に見えているものだけでなく、そこにある歴史や記憶を浮かび上がらせる。初期作品はヨーロッパを題材にしたものが多く、近年は台湾や韓国など、日本の近代化に関わる地域を取り上げた作品が増えている。わたしたちがもつ「イメージ」の裏側に斬り込み、見えてくるものは何なのかを問い掛ける作品により、これまで多数の国際展に参加するほか、国内外で継続的に個展を開催している。

この作家の作品一覧[全8件]

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