ウジェーヌ・ドラクロワ

作者名欧文Eugène DELACROIX
生没年1798 - 1863

略歴・解説

ロマン主義を代表するフランスの画家。初め新古典主義の画家ピエーレ・ゲランのアトリエで学び、そこで《メデューズ号の筏》(1818-19年)で知られるジェリコーを知る。1822年、《地獄のダンテとウェルギリウス》がサロン初入選。時事問題を扱った《キオス島の虐殺》(1824年)、歴史劇を題材とした《サルダナパロスの死》(1827-28年)など、発表作が次々に話題となる。イギリス人画家ボニントンらと親しく交わり、1825年には同国を訪問。1832年には外交使節団の随行員としてモロッコを訪れ、《アルジェの女たち》(1834年)に代表されるオリエント主題の作品を制作。ブルボン宮やリュクサンブール宮図書室などの公共建築装飾やサン=シュルピス聖堂の壁画制作も手がける。その新しい様式は制作の初期から非難と攻撃の対象になったが、1855年のパリ万博では特別展示室を与えられた。

2005年『誘惑の光景―19世紀のロマン主義版画・ドラクロワ、ジョン・マーティンなど―』、p. 15

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