略歴・解説
沖縄県宮古島出身の漫画家。本名は下川貞矩。日本初の職業漫画家とされる北澤楽天の内弟子となる。漫画雑誌や新聞などに政治や社会風俗をテーマとした様々な漫画を掲載した。特に、対象の特徴を強調する、デフォルメを取り入れた似顔絵に優れていた。また、最初期の国産アニメーション映画「芋川椋三玄関番の巻」を制作している。晩年は野田に移り住み、仏画や仏教漫画を制作するかたわら、地域の若者たちと「野田まんがクラブ」を創設するなど、野田で漫画に携わる若者たちに大きな影響を与えた。「市報のだ」に46年にわたって4コマ漫画「のだっこダイちゃん」を連載していた出野元山は凹天の晩年の弟子にあたる。