小室翠雲

ArtistKOMURO Suiun
生年1874
没年1945

略歴・解説

栃木県館林町(現群馬県館林市)に生まれる。沼田の青木翠山と足利の田崎草雲に師事し、翠雲の号を受ける。1898(明治31)年上京し、中国画を独学。日本美術協会展で受賞を重ね、その後1914(大正3)年より文展を中心に作品を発表した。24年、帝国美術院会員に任命される。日本美術の伝統を切り捨てようとする改革運動に対抗しながら、様式化された南画に油彩画や新派の日本画の写実性を取り込むことを試みた。日本南画院に参画し、42(昭和17)年には南画鑑賞会を創立するなど、南画の復興と底辺の拡大をすすめた。44年、帝室技芸員となる。

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