五段の御取持(グダンヌウトゥイムチ)

名称かなごだんのおとりもち
大分類4章 おたのしみとおもてなし
中分類記録の中の食事
解説結婚式や還暦祝など、大きな祝儀のときのもてなし料理(またはその形式)を指し、膳の数が5つ調えられたことから名付けられたといいます。昭和のはじめ頃まで首里・那覇の上流家庭に残っていました。食器や膳の大きさにも決まりがあり、格調の高いものが用いられました。食器、膳、料理のほとんどは祝い料理に受け継がれていますが、形式そのものは現在では見ることができません。もてなしの順序は
①煙草盆
②ヌクジリシンビー(のこぎりせんべい。素焼きの煎餅で実際には食べず縁起をつける)
③お茶
④一の膳(三献の膳。そうめんの吸物、イナムドゥチ、刺身)
⑤二の膳(本膳。5種の材料を使った五盛(イチムイ)や煮しめなど)
⑥大平(ウーヒラ)(ヤマイモ、シイタケ、カマボコなどの煮しめ)、
⑦湯チジ(湯桶〔ユーチジ〕に半紙を包んで焼いたおにぎりを入れ、湯を注いだお茶代わりのもの)
⑧ヌチ菓子
⑨三の膳(会席膳。汁物、イリチー、花(か)生(しょう)丸(がん)など9品)
⑩西(セイ)国(カク)米(ビー)(澱粉で作った粒上のものをゆで、砂糖水に浮かせたもの)
以上の膳が形式と礼法にしたがって出されました。

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