/2
刻印された表面
タイトル(よみ) | こくいんされたひょうめん |
---|---|
作品名(原題) | SUPERFICE TIMBRATA |
作家 | ポンペオ・ピアネッツォーラ Pompeo Pianezzola |
制作年 | 1960年 |
寸法 | 87.0×80.0cm |
員数 | 1 |
解説 | ピアネッツオーラは1925年にノーヴェ(ヴィチェンツア)に生まれ、少年時代からノーヴェのアントニボン・バレットーニ製造所で陶芸家及び装飾家として働き、同時に陶芸学校で学ぶ。またヴェチェンツアの美術アカデミーでデザインと彫板を学ぶが、これは生涯にわたって取り組んだものであり、彼自身の陶芸にも大きな影響を与えている。 1957年から64年までは、ノーヴェの自分の工房でマヨリカと陶器による単品、大量生産の日用品・調度品の制作を行っていた。60年代の初頭からは、ノーヴェのザノッリとセベッリン工場のために建築用外装タイルの設計も始めている。 ピアネッツオーラは、その芸術的探求の中で、いろいろな材料を実験し、絵画、彫刻、シルクスクリーンで彩色された金属板、プレキシガラス板などにも取り組んでいるが、同時に1955年以降は陶芸作家として国際的に活動している。 彼の陶芸作品は、平面性を特徴として絵画的指向があり、現在も陶芸の仕事以外に版画の仕事なども試みているが、彼自身によれば、その陶芸の仕事の場合、絵画では達成できない陶によって可能な表現を追求しているという。事実彼の陶芸作品は、平面性を示しながらも陶の物質感をあくまで追求するものできわめて重厚である。本作品は独立した作品であるが、トリプティク(三幅対)の一つとして構想されたもの。最初期の代表的作例である。 |