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サイクル《動線》No.3

タイトル(よみ)さいくる《どうせん》No.3
作品名(原題)ZYKLUS BEWEGUNGSREIHE" No.3
作家リロ・シュランメル Liro Schrammel
制作年1990年
寸法70.0×40.0×50.0cm
員数1
解説 リロ・シュランメルはウィーン応用芸術大学にて陶芸を学んだのち、リンツ産業芸術大学のギュンター・プラシャクのアシスタントをつとめながら、さらに陶芸の勉強を積んだ。1996年にはミヅマアートギャラリーで、1999年には空想ガレリアにて展覧会を開催、また1996年佐賀県立美術館でのIAC会員展に出品するなど、日本でも知られた作家の一人である。
 シュランメルは、曲線やねじれといったものにこだわり、制作を続けているが、それは彼女が重要視する「動き」が表現できるからなのだという。また、彼女は素材に対し敏感であり、紙など他の素材を使用したこともあった。しかし素材だけではなく、素材も形態も重要視しているため、その比率に対する迷いが生じたこともあった。これに対し、土での制作を続けることにより、自分が土での制作を続けているのは、素材に自分を浸透させることができる、つまり自分の意識や感情を素直に作品に反映させることが可能となるからだということがわかってきたのだという。
 本作品は、ZYKLUS ”BEWEGUNGSREIHE”シリーズの一つである。このシリーズはNo.1~No.16までの計16作品、制作された。石膏鋳込による多数の曲線のパーツをX型に組み立てたのち、1220℃で酸化焼成され、表面には化粧土などが施されている。彼女の得意とするねじれが表現され、そこから作品の動きが見えてきており、に土の特性を充分に活かした作品であるといえる。

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