オープン・ヴェッセル・フォーム
タイトル(よみ) | おーぷん・ゔぇっせる・ふぉーむ |
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作家 | カール・シャイト Karl Scheid |
制作年 | 2000年 |
寸法 | 20.0×16.5×16.5cm |
員数 | 1 |
解説 | カール・シャイトはダルムシュッタット美術学校にて陶芸を学んだのち、55年にはファエンツァ国際陶芸コンクールにて銀賞を受賞。その後も数々の賞を受賞している。またシャイト夫妻は、ベアテ・クーン、ゲラルト、ゴットリント・ヴァイゲル夫妻、マルガレーテ・ショット(95年引退)とともに、「ロンドングループ」のメンバーでもある。このグループは1968年にロンドンのプリマヴェーラギャラリーにて初のグループ展を開催したことからこのようによばれており、ドイツ現代陶芸の先駆者グループとして位置付けられている。 カールはイギリスで陶芸を学んだこともあるが、バーナード・リーチを除いてイギリス陶芸の影響を大きく受けることはなかった。それは彼がドイツ人であるということと深く関係しており、ルーシー・リーやハンス・コパーが、バウハウスを源泉としたドイツ陶芸を背景としていることと同様であるという。彼は作品制作にあたり、器形から離れる必要を感じず、いろいろな形に切ったり再構築することにより、器制作の可能性を探っている。また、彼は切り口などの平面を際だたせるために色彩を利用。さらに土にはそれぞれに適した大きさがあると考えているので、土によって作品のサイズを変える。 本作品は方形の容器で、1360℃で焼成されている。様々な器の形態を模索し制作するカールの特徴が表現され、やきものの可能性を広げた作品であるといえよう。 |