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オープン・ヴェッセル・フォーム
タイトル(よみ) | おーぷん・ゔぇっせる・ふぉーむ |
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作家 | ウルスラ・シャイト Ursula Scheid |
制作年 | 2000年 |
寸法 | 高17.5×径20.0㎝ |
員数 | 1 |
解説 | ウルスラ・シャイトはダルムシュタット美術学校で陶芸を学んだのち、カール・シャイトと結婚。その後ともにドイツ現代陶芸の第一人者の一人として認識されている。また彼らは、ベアテ・クーン、ゲラルト、ゴットリント・ヴァイゲル夫妻、マルガレーテ・ショット(95年引退)とともに、「ロンドングループ」のメンバーでもある。このグループは1968年にロンドンのプリマヴェーラギャラリーにて初のグループ展を開催したことからこのようによばれており、ドイツ現代陶芸の先駆者グループと位置付けられている。 ウルスラはめったに器の形態を変更することはない。彼女は装飾によって「自由な精神感覚」を表現しているのだという。また、夫カールにも当てはまることであるが、世界各地を訪れるたびにその地で得た霊感によって、フォルムや色彩を多少変更することがある。彼女は基本的な要素を使用しながら、葉や貝殻などの自然の対象物を模倣するように、丸く対照的な形態の周囲に文様を繰り返し施す。サイズや素材、装飾文様の多様性によって興味深さを増す彼女の作品には、穏やかさ、温かさそして形態と装飾の統合がある。 本作品は正統な器型に爽やかな色彩の幾何学文様が施された作品であり、緩やかな曲線を描いた形態からは、やきもの独特の質感が伝わってくる。ボール型の形態と直線的な文様が見事に調和した様子は、器形にこだわるウルスラの作家としての優れた力量が表現されている。 |