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ティーポット

タイトル(よみ)てぃーぽっと
作家ユッタ・ジカ Jutta Sika
窯名ヨーゼフ・ベック磁器工場 Josef Boeck
制作年1901-02年
寸法19.8×13.0×9.5cm
員数2
解説 ユッタ・ジカは画家、グラフィックアーティスト、手工芸デザイナーとして知られるアーティストである。彼女は世紀の変わり目に、当時、ウィーンで画家、デザイナーとして名声を得ていたコロマン・モーザーのもとで学び、ユーゲントシュティール(ドイツ語圏におけるアール・ヌーヴォー的装飾の呼称)をしっかりと身につけた。ジカはオーストリア工作連盟及びドイツ工作連盟のメンバーであり、インテリアデザイナーの協会である「ヴィーナー・クンスト・イン・ハウゼ」の共同設立者でもあった。
 ヨーゼフ・ベック磁器工場は、装飾と流通の組織として1898年に設立された。この工場は、アーティストやデザイナーに実験的な製作を行わせていたため、ユーゲントシュティール風の磁器を多く生産していた。
 本作品は、ジカが得意とする平坦な形態の把手及び蓋を持つポットである。また、模様も、白地を十分に活かしながら水色の五角形が口に描かれており、オーストリアのユーゲントシュティールをよく表している。

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