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跪く4人の童子付センターピース

タイトル(よみ)ひざまずくよにんのどうじつきせんたーぴーす
作家ミヒャエル・ポヴォルニー Michael Powolny
窯名ヴィーナー・ケラーミク Wiener Keramik
制作年1910年頃
寸法17.9×31.5×20.4cm
員数1
解説 ミヒャエル・ポヴォルニーとベルトルト・レフラーが設立したウィーン陶器会社は、ウィーン工房と連携して作品製作していた。ヨーゼフ・ホフマンとコロマン・モーザーは、芸術家と職人の新しい共同体に感激した銀行家のフリッツ・ヴェルンドルファーに資金援助してもらい、この工房を誕生させた。ホフマンが著した『ウィーン工房の作業プログラム』には、粗悪な大量生産と古い様式の秩序ない模倣が世界に蔓延しつつあると嘆き、手工業による憩いの場を提供すべく工房を設立した、とある。そして、ラスキンとモリスに共鳴した人に受け入れられるよう、公衆、デザイナー、職人の三者間の親密な交流を実現させ良質で簡素な家具を制作したい、と出発した。また彼らは、労働者に創造の悦びと人間らしい在り方とを獲得させることを、自分たちの崇高な責務と認識していたため、敢えて低価格を競おうとはしなかった。
 ミヒャエル・ポヴォルニーは陶芸家・彫刻家として名を残している作家である。父のもとで陶工として訓練を受けたのちツナイムの陶器産業大学で学んだ。
 本作品は、ポヴォルニーが得意とする童子像の脚をもつセンターピースである。器部分は白地に黒線の半円模様が描かれ、この色は20世紀初頭のウィーン工芸界で多用されていた色彩であり、デザイン的にも優れている。

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