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ベース
タイトル(よみ) | ベース |
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作家 | ヤン・ファン・デル=ファールト Jan van der Vaart |
制作年 | 1993年 |
寸法 | 29.2×23.7×17.8cm |
員数 | 1 |
解説 | 20世紀初頭のオランダでは、主にシャプレらフランスの陶芸家たちの影響下に個人作家的陶芸が始まる。しかし第2次大戦による素材と燃料の不足から事実上作家達の活動は中断。戦後、オランダの陶芸界はファン・デル=ファールトとヨハン・ファン・ルーンの二つの個性の登場によって新たに方向付けられ、特にファン・デル=ファールトは、1968年~91年までアムステルダムのリートフェルト・アカデミーの陶芸学科長を務め、戦後のオランダ陶芸を代表する作家であると同時に、現代オランダ陶芸の多彩な展開を導いた最大の指導者である。 彼の作品は、専ら型が用いられ、自己表現としての一品制作と複数制作(50個以内)とに大別される。物資が不足していた戦後の不安な社会情勢の下、廉価で良質の実用陶磁器による生活の質の向上を目指し、1967年に個人作家として初めて彼は量産に取り組んだ。以後その姿勢を貫き、あくまでも手作りによる機能美を追求しながら、陶芸と社会のよりよい関係の構築を制作活動で実践したファン・デル=ファールトの功績は多大である。 球、立方体、円筒形という造形の基本要素の組み合わせによって構成され、ブロンズ釉が施された本作品は、彼の一品制作の特徴を端的に示す作例である。 |