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VOCAL
タイトル(よみ) | ヴぉーかる |
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作品名(原題) | VOCAL |
作家 | 熊倉順吉 Kumakura Junkichi |
制作年 | 1977年頃 |
寸法 | 22.4×22.4×12.8cm |
員数 | 1 |
解説 | 熊倉順吉は一時モダンアート協会に属し、また走泥社同人となって活躍するなど、早くから「前衛」の旗手として認知された陶芸家である。陶芸を志して以来、熊倉は器物制作にいそしみ、絵付けによって新しい陶芸を作り出そうとした。しかし、彼の関心はやがて形に向かい、彫刻的な作品制作の時期を経て、土の塊としての性格が強く表現された作品、肉体の部分を形取った作品、ジャズをテーマとした作品、金彩を特殊処理した作品と多彩に作品を展開していく。 本作品には熊倉のフリー・ジャズへの深い関心が表れている。彼は『ヴォーカル』と題する作品群について、口のあるオブジェが必ずしもヴォーカルを表現しているのではなく、肉体の音楽としてのジャズそのものを表現していること、そして彼自身が最も人間らしい部分として口に関心を持っていることを述べている。まるで鍵盤に囲まれたスピーカーから突きだした口を通して歌声が聞こえてきそうな本作品には、フリー・ジャズに重ねた熊倉の現代社会への関心が表現されている。 |