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Painting in form of a Bowl

タイトル(よみ) 
作家ゴードン・ボルドウィン Gordon Baldwin
制作年1986年
寸法27.0×37.0×30.0cm
員数1
解説 バーナード・リーチをパイオニアとして個人作家的陶芸がいち早く成立したイギリスにおいて、現代陶芸を代表する作家の一人がゴードン・ボルドウィンである。彼の作品の大きな特色は、陶ならではの独特の造形、そして形と密接な関わりをもって生まれる絵画という二つの性格を併せ持つ点である。
本作品は彼が80年代に旺盛に取り組んだボウルの形状をした一連の作品群のなかの逸品である。紐づくりによって薄く成形され、卵の殻のような風合いをもつ。底部もなめらかな曲面で、平坦な部分はない。有機的で全体として均整のとれた形であるが、縁を指で摘み取るようにして荒らし、陶の輪郭に緊張感溢れる表情を与えるのが彼の特徴的手法でもある。成形後、白化粧するがその際、ペンキ用の刷毛を用いるため筆跡が残り、白い地肌に独特のテクスチャーが生じる。 全体を白化粧した後焼成し、次に彼はいわゆる加飾を行うが、意識としては画家が白いキャンバスに絵を描くように筆で線や点を直感的に描いてゆくという。さらに2度目の焼成を経て作品は完成する。生き生きとしたタッチで構成される「絵画」は、彼自身が作り上げた形態と見事に呼応している。

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