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塩釉唐草文水差
| タイトル(よみ) | えんゆうからくさもんみずさし |
|---|---|
| 作家 | アーサー・バーロー Arthur Barlow/ロイヤル ドルトン Royal Doulton |
| 窯名 | ドルトン・ランベス |
| 制作年 | 1872年 |
| 寸法 | 22.0×13.0×11.5cm |
| 員数 | 1 |
| 解説 | ドルトンランベスは、19世紀後半になると、装飾陶磁器に関心を向けていくようになった。2代目ヘンリーは芸術に造詣が深く、1866年、最初のアーティストであるジョージ・ティンワースをランベスアートスクールから採用した。この初期ランベスを代表する作家として、ティンワースとハンナ・バーロー、フランク・バトラーそしてアーサー・バーローの4人が挙げられる。当時流行していたアーツ&クラフト運動を体現したかのように、彼らは陶工としてではなく、「アーティスト」として採用された。4人は功績をたたえられ、現在でも、テムズ河畔の元ドルトンランベス製陶所入口に掲げられている陶彫パネルに配されている。 アーサー・バーローは、ランベスアートスクールで学んだ後、ドルトンに入社した。しかし幼い頃の病気のために、彼の右脚は生涯不自由なままであり、結果、34歳でに夭折してしまう。しかし彼は、初期ドルトンの中心メンバーとして活躍し、ジョン・ラスキンから賞賛や激励を受けていた。彼の作品の特長は、淡い色使いと、唐草模様等の植物形態のデザインである。 本作品は、胴体部分に淡いブルーの唐草模様が配され、彼の特長を顕著に表した作品であると言える。またその模様は、ジャポニズム風でもあり、アール・ヌーヴォー風でもある。 |