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ボトル(サックフォーム)

タイトル(よみ)ぼとる(さっくふぉーむ)
作家ハンス・コパー Hans Coper
制作年1970年頃
寸法16.5×13.0×13.0cm
員数1
解説 ハンス・コパーは、ルーシー・リーとともにイギリスを代表する現代陶芸作家である。1939年、ナチスに追われイギリスへ渡るが、翌年、敵国民としてカナダへ送還される。彼はその地で、彫刻家になることを決意したらしい。その後、1941年にイギリスへ戻った彼は1946年にルーシー・リーと出会い、彼女の元で陶磁器製作を始めることになる。コパーの、彫刻的とも言えるそのフォルムは、単純でいながらしかもデリケートな作風であり、それらはろくろで成形したピースを結合させる手法により確立された独自のスタイルであった。鋭角な輪郭線とやわらかな曲面を持った彼の作品は、国際的にも高く評価されている。
 本作品は俗にSack Formと呼ばれる形態の作品群の一つであるが、名称についてはコパー本人がそう呼んでいたわけではなく、作品の区別をするときの便宜上の呼び名として、使用されているだけである。作品を側面から鑑賞した際に、Bodyの部分がSack(麻袋)の形状に似ているため、そう呼ばれるのであろう。またSack Formは、Thistle FormやSpade Formと合わせて、彼の代表的なフォルムの一つである。その中でも本作品は、コパーの特色である鋭い輪郭線や張りのある曲面が調和し、緊張感溢れる作品となっている。 

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