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ポット (ティッスルフォーム)
タイトル(よみ) | ぽっと (てぃっするふぉーむ) |
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作家 | ハンス・コパー Hans Coper |
制作年 | 1972年頃 |
寸法 | 26.5×21.0×7.0cm |
員数 | 1 |
解説 | ハンス・コパーは、ルーシー・リーとともにイギリスを代表する現代陶芸作家である。1939年、ナチスに追われイギリスへ渡るが、翌年、敵国民としてカナダへ送還される。彼はその地で、彫刻家になることを決意した。その後1941年にイギリスへ戻った彼は、1946年にルーシー・リーと出会い、彼女の元で陶磁器製作を始めることになる。コパーの、彫刻的とも言えるそのフォルムは、単純でいながらしかもデリケートな作風であり、それらはろくろで成形したピースを結合させる手法により確立された独自のスタイルであった。鋭角な輪郭線とやわらかな曲面を持った彼の作品は、国際的にも高く評価されている。 本作品は、上部がThistle(アザミ)の形状に似ているために俗にThistle Formと呼ばれる作品群の一つである。ただし、名称については作家本人がそう呼んでいたわけではなく、作品を区別するときの便宜上の呼び名として、使用されているだけである。またThistle FormはSpade FormやSack Formとともに彼の代表的なフォルムの一つであり、ピース結合の典型的な作品と言えるであろう。それら作品群の中においても、本作品は円筒形の足部分に繊細な線が刻まれ、強靱さと繊細さが融合した格調高い作品となっている。 |