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鬼萩 作品

タイトル(よみ)おにはぎ さくひん 
作家三輪壽雪(十一代三輪休雪) Miwa Jyusetsu
制作年1998年(平成10)
寸法10.5×16.0×14.0cm 口径(長)16.0㎝
員数1
解説 伝統の陶家三輪窯を継承する十一代三輪休雪は、たんに萩焼ばかりではなく、日本の現代陶芸を代表する作家である。その特質は、伝統を踏まえながらも、強靱な造形力によって新たな創造領域を拓いたという点にある。ことに休の名によって発表を始めて以降、たとえば井戸茶碗などを手がけず「写し」を排した。割高台茶碗も徹底した造形的再解釈によって、決して「写し」ではなく、さらに水指や花入などろくろによらず、土をそぎ刳り貫くなどの成形方法をとっていることである。ここには、しばしば指摘される休雪の求道的なまでの造形性の追求がみられる。本作品は、その造形性の追求がもっともよく現れた作例である。荒砂を多く含む土により釉薬は荒ぶる亀裂を見せて鬼萩手の剛毅な表現が極まり、大胆な割高台もその強靱な造形性をきわだてている。すでにこの「茶陶」に茶を飲むという用を求めるのは無意味であり、これは休雪の造形作品に他ならない。休雪自身が本作品をあえて「割高台鬼萩茶碗」とせず、「萩焼作品」と命名し、並々ならぬ自負を表明している。

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