Crater Dish

タイトル(よみ)クレーター・ディッシュ
作品名(原題)Crater Dish
作家柳井友一 Yanai Yuichi
制作年2011年
寸法5.5x35.0x35.0cm
員数3
解説柳井友一は、2005年に金沢美術工芸大学の製品デザイン専攻を卒業後、音響機器メーカーに就職して、プロダクトデザインにおいてグッドデザイン賞を受賞するなどの実績を挙げていた。しかしそのなかで、新モデルが登場すると古いモデルが姿を消していくという流れに寂しさを覚え、時代や流行に左右されずに使えるものを作りたいと考えるようになったという。その中で歴史があり、「寿命の長い」やきものに興味を持ち、2010年、多治見市陶磁器意匠研究所に入所。一方で、日本のもてなしの文化に興味を持ち、機能的で、かつ気持ちが豊かになるような現代の器作りを目指すようになった。
本作品は、圧力鋳込みによって成形し、縁が垂れないようにトチを使って焼締めた後、表面を研磨して仕上げたもの。仕切りで区切るのではなく、滑らかな表面の陰影が別々の料理を美しくスムーズにつなぐようにデザインした。また、見る角度によって表情が変化するが、全く同一の形によりスタックが可能なため収納にも便利で、すぐれた実用品であると同時に様々な使い方へと誘う魅力的な作品として、高い評価を得た。

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