茶器

タイトル(よみ)ちゃき
作品名(原題)茶器
作家駒井正人 Komai Masato
制作年2011年
寸法10.0x180.0x35.0cm
員数39
解説駒井正人は、早稲田大学の商学部に入学したとき、大学のサークルで陶芸に触れる機会をもった。そして卒業後、その道を極めることを志し、多治見市陶磁器意匠研究所に入学。中島晴美、前田剛などの、当時から最先端の陶磁器表現を追求していた作家たちの影響を受ける。しかし、駒井は一貫して、機能を重視した食器、とりわけ急須やポットの類に力を注いできた。器の中でも高度な成形を要する急須の形態には、お湯をそそぎいれ、湯飲みなどに注ぐという限定された用途に即した様々な制約があるが、駒井はその制約こそが、自身の制作にとっての核になる部分だと考える。
本作品は、ろくろ成形ならではのシャープな形態を追求し、自身の思う「現代の煎茶器」を具現化した作品である。第9回国際陶磁器展美濃の審査において、8人の審査員がそれぞれの点数を投票した結果、他の作品を圧倒して最高得点を取得した。伝統を踏まえた確かな技術と、その意匠の現代性が評価された作品である。

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