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ラックスマン根室来航通報

ヨミラックスマンネムロライコウツウホウ
収蔵番号055529
枝番000000
分類文書
コレクション名近藤家資料
解説ネモロ(ネムロ)に駐在していた松前藩士熊谷留太郎が、上役の目谷才右衛門・小平甚右衛門・氏家官右衛門に対し、ラクスマン来航を急報した1792(寛政4)年9月9日付けの書状の写し。はじめに第1条で、伊勢国白子村幸太夫(大黒屋光太夫)の「口上」として、幸太夫たち日本人漂流民3名の漂流の顛末を記し、漂流民を乗せてきたロシア船の乗組員の名を記す(役人アダム・ラックスマン、道先シャバーリンなど)。そして第2条では、「赤夷通辞」(ロシア人通訳)の「申様」として、「おろしやの天下」(ロシアの皇帝エカチェリーナ2世のこと)からの指示により、「御状」(信書)と献上品を「御江戸天下様」(将軍のこと)に渡すため江戸へ赴くとのラクスマン一行の主張を記し、松前藩の上役に対し、彼らへの対応を求めている。ネムロに来航したラクスマンが江戸へ直行するつもりであったのを熊谷が引き止めたことがわかる史料である。
近藤家資料続102、竪帳、1冊・5丁、24.5×17.0cm。
【参考文献】
北海道開拓記念館編『近藤家資料目録・続編(北海道開拓記念館一括資料目録 第15集)』北海道開拓記念館、1983年
松本あづさ・三浦泰之・東俊佑「近藤家資料のなかの異国船関係史料」『北海道開拓記念館調査報告』第45号、北海道開拓記念館、2006年
川上淳『近世後期の奥蝦夷地史と日露関係』北海道出版企画センター、2011年

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