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壁画「開拓」画稿

ヨミヘキガ カイタク ガコウ
収蔵番号159224
分類美術
作者木村捷司
解説 壁画「開拓」の画稿のひとつ。壁画「開拓」は、明治後期、上川地方に移住した人々の開墾のようすを一枚の絵にあらわした作品である。完成作は、北海道博物館 総合展示室2階に展示中。この画稿は、壁画「開拓」の一部分、馬に乗る人物の場面をえがいている。完成作を見ると、この場面の後ろには荷物を背負った馬が連なっている。この場面は荷馬を先導するようすであろう。
 木村捷司(1905-1991)は、函館出身の洋画家。幼少期を樺太で過ごす。北海道大学予科医類を中退後、20歳で上京、川端画学校に通い始める。22歳で東京美術学校西洋画科に入学。卒業後は函館に戻り、後に七飯に移って制作を続けた。現地取材を重視する制作態度をとり、樺太にくらす先住民族や、国内外各地にくらす人々のすがたを描いた。第一美術協会展や赤光社展、道展などに作品を出品したほか、函館棒二森屋や札幌丸善画廊などで個展を開いた。

【資料情報】
・木村捷司筆
・昭和46年(1971)
・木炭・紙
・額装
・縦76.0cm×横58.0㎝(全体)、縦40.8㎝×横45.3㎝(画面)

【参考文献】
北海道立函館美術館 編『木村捷司展 : 人と自然-その内奥を見つめて』北海道立函館美術館、1996年
田中祐未「木村捷司による壁画「開拓」をめぐって」森のちゃれんがニュース20号(2020年夏号)、4-5頁、2020年6月

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