新羅之記録

ヨミシンラノキロク
収蔵番号030624
分類文書
コレクション名近藤家資料
解説『新羅之記録』は、松前氏の事蹟を新羅大明神(近江国園城寺(三井寺)の境内にまつられている)の縁起から説き起こし、15〜16世紀に蠣崎氏が北海道南部を統一し、17世紀に松前藩を成立させる過程が書かれた歴史書。松前藩成立以前の北海道の様子を知ることができる唯一の文献であるが、物語的な部分も多く、北海道史の『古事記』『日本書紀』とも評価されるものである。松前藩4代藩主氏広が江戸幕府の命により寛永20年(1643)に呈上した家譜をもとに、叔父景広(初代藩主慶広の六男)が編纂し、正保3年(1646)に完成させたものである。
『新羅之記録』の伝写本はいくつか知られているが、本資料は、誤写も少なく、松前広長校注の朱筆部分も写されており、比較的良本であると評価できるものである。
『新北海道史 第七巻史料一』に「新羅之記録」が翻刻紹介されている。
38.0×30.0cm、竪帳、60丁。

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