ユリ板(砂金掘用具)

ヨミユリイタ(サキンボリヨウグ)
収蔵番号021903
枝番000000
分類文書
解説ユリ板(揺り板・ゆりいた・ユリイタ)は砂金採取の作業のなかで、最終段階で使用する道具である。静水のなかで比重の大きい砂鉄などの鉱物と砂金を分離するために使用する木製の板。形態は長方形で、全体がゆるやかに凹字状に湾曲している。
砂金を含む砂をのせ、水のなかで揺すると、比重のちがいにより砂金、砂鉄、砂などを分けることができる。揺すったときに板の中央に砂が集まるよう、このユリ板はゆるやかに湾曲してる。日本独自の砂金掘りの道具である。
本資料は、和寒高校郷土研究部に寄贈されていたものを、1971(昭和46)年に旧北海道開拓記念館が収集したものである。32.6×66.4×4.7cm
【参考文献】
矢野牧夫編『生きていた伝統技術 砂金掘り(資料解説シリーズNo.3)』北海道開拓記念館、1983年

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