尾野訓大

作家名(よみ)おのくにひろ
作家名(英語)ONO Kunihiro
生地愛知県岡崎市
生年1982

作家解説

2007年に名古屋芸術大学大学院美術研究科修了。物理学への関心のもとに、時間と空間、その相対性をテーマにしている。視覚ではとらえられない現象や認知の難しい現象を確認できる道具として写真を用い、主に長時間露光により幻想的な風景を映す作品を制作する。2014年よりAIN SOPH DISPATCH(名古屋)で毎年個展を開催し、切り花が枯れていく様子、造山運動、夜中の藪などをモチーフに作品を発表してきた。2019年の個展「空間」ではカメラを構えながら移動し、運動視差を孕む風景を写した。2022年の「観測者は時空を超えて」では、藪の中でカメラをもった尾野がその場で回転して撮影したポジフィルムを数枚重ねて、ライトボックスで映し出す新作を発表した。自然の移り変わる様子を、写真を通して明らかにしようとする尾野の姿勢は、個展のタイトルにもあるように観測者、観察者に近い。一方、2019年、2022年の発表作では、作家自身の運動が加わり、作品に現れる時空間はより複雑な様相を呈しはじめた。

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