本興寺三光堂

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本興寺三光堂

資料名(ヨミ)ホンコウジサンコウドウ
大分類市内の指定文化財
中分類国指定文化財
小分類有形文化財
種別建造物
指定日大正3年(1914)4月17日(特別保護建造物指定、旧国宝)
所蔵者本興寺
別名
数量1棟
時代/年代天正~慶長期、元和3年(1617)移築
所在地尼崎市開明町3-13 本興寺
解説三光堂は境内の南西隅に位置し、東面する建物で、堂内には三十番神・鬼子母神・三光天子(日天・月天・明星天)などが祀られている本興寺の鎮守です。残された棟札には、本興寺歴代のうち第十五世の日逕のときの建立と記されています。天正17年(1589)から慶長14年(1609)に寂するまでの建立を考えられ、建物の様式上もこの時期と考えて間違いないとされています。また、この棟札の裏側には元和3年(1617)の追記があり、同年に開山堂と同じく旧寺地から現在地に移されたことがわかります。
建物は三間社流造(ながれづく)り、正面軒唐破風つき、桧皮葺(ひわだぶき)形式銅板葺きの社殿で、桁行三間、梁間二間。前方一間を 外陣 (げじん)、後方一間を 内陣 (ないじん)としています。背面を除く正面・両側面の三方に縁高欄(えんこうらん)をまわし、宝珠高欄を置く。正面に6段の木の階段を据え、両脇に登高欄(のぼりこうらん)がつく。細部の手法に見るべきものが多く、草花彫刻をはめた 蟇股 (かえるまた)や 木鼻 (きばな)の絵様彫刻、欄間の透彫りなどに桃山時代の特徴がよく表れています。その他の装飾にも、随所に精妙な毛彫りの金具をはめ、極彩色を施すなど善美を尽くしているところが多く見られ、中世以来の装飾手法を踏まえた近世初頭の装飾性豊かな建物として貴重です。
指定目録等参考データ

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