石造宝篋印塔(昭和年代撮影)

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石造宝篋印塔

資料名(ヨミ)セキゾウホウキョウイントウ
大分類市内の指定文化財
中分類尼崎市指定文化財
小分類有形文化財
種別建造物
指定日平成18年(2006)3月28日
所蔵者常春寺
別名
数量1基
時代/年代南北朝時代中期頃
所在地尼崎市水堂町1-24-27 常春寺
解説花崗岩製、高さ248.8cm。常春寺境内の観音堂前に西面して建つ宝篋印塔です。以前は水堂の旧集落内の路傍にありましたが、平成6年(1994)に現所在地に移設されました。宝篋印塔は、鎌倉時代中期から供養塔や墓碑塔として各地で作られるようになり、方形の石を下から基壇、基礎、塔身、笠、相輪の順に積み上げ、笠の四隅に飾りの突起を設けることを特色とする石造品です。
塔身や笠の隅飾(すみかざり)には、仏をあらわす梵字が刻まれ、基礎には蓮などの文様が飾られていますが、銘文などはありません。各部位の形式手法などから、宝篋印塔の定型化が進んだ南北朝時代中期頃に作られたものと考えられます。
市内に現存している中世の宝篋印塔で、ほぼ完全な形で残っているのはこの1基だけです。また、この時期のものとしては規模も大きく、尼崎における宝篋印塔の代表的作例として貴重な石造遺品です。
指定目録等参考データ

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