石造十三重塔(西武庫)
資料名(ヨミ) | セキゾウジュウサンジュウノトウ(ニシムコ) |
---|---|
大分類 | 市内の指定文化財 |
中分類 | 兵庫県指定文化財 |
小分類 | 有形文化財 |
種別 | 建造物 |
指定日 | 昭和43年(1968)3月29日 |
所蔵者 | 西武庫須佐男神社 |
別名 | |
数量 | 1基 |
時代/年代 | 元応2年(1320) |
所在地 | 尼崎市武庫元町2-9-2 西武庫須佐男神社 |
解説 | 花崗岩製、現高410cm、相輪は後補。基礎は高さ30.5cm、幅95cm、四面素面です。塔身は高53.5cm、幅55cm、東面は素面で、他の三面にはそれぞれ線刻した蓮華座上に舟形輪郭を彫り込み、仏坐像を配していました。南面は定印の弥陀、西面は釈迦、北面は円頭で左手に宝珠を捧げているので地蔵と考えられ、本来は弥陀が西面に位置します。各層の笠は軸部造り付け式で、下の第一層から上の第十三層までよくそろい、塔全体が整備された鎌倉時代後期の作品の特徴を示していますが、相輪を失っていて後補のものを載せているのが惜しまれます。また塔身には、元応2年(1320)8月19日に神主三室藤□が造立したとする銘が刻まれていました。 平成7年(1995)1月17日の阪神・淡路大震災により十三重塔は倒壊し、修復に至るまでの間に仏坐像を刻んだ塔身が盗難に遭いました。現在は同寸の花崗岩で補っており、一日も早く元に復することを祈るばかりです。写真を掲載するとともに、以下に銘文を記します。このような銘文と仏坐像を刻んだ塔身を見かけられた方は、尼崎市教育委員会までご一報ください。 〔石造十三重塔塔身、東面に刻まれていた銘文〕 右造立供養之 意趣者為二親 菩提法界衆生 平等利益也 元応二年八月十九 神主三室藤□ 敬白 |
指定目録等参考データ |
尼崎市内の指定文化財・登録文化財(一部)、市立歴史博物館所蔵の古文書類(絵図等)、地図、特定歴史的公文書等の歴史資料を掲載しています。