伊東陶山(初代)

制作/生産地・窯・作者名(よみ)いとうとうざん(しょだい)
制作/生産地・窯・作者名(英語)ITO Touzan 1st
生年1846
没年1920

略歴・解説

初代伊東陶山(1846-1920)
弘化3年(1846)生まれる。12歳の時、円山派の画家小泉東岳について絵画を学ぶ。そのかたわら、東岳の妻が携わっていた陶器作りに興味を覚え、茶器などを作って楽しむ。文久3年(1863)陶山の作る陶器に天分を見て取った東岳に説得され、五条坂の亀屋旭亭の門を叩き、陶磁制作を学ぶ。慶応3年(1867)陶山の号で祇園に近い白川の畔に店を開く。明治16年(1883)アムステルダム万国博での受賞を皮切りに、内外の展覧会に出品受賞。同29年、陶磁器同業者の統一を図り京都陶磁器同業組合の設立に貢献し、同組合取締役、組合頭取を歴任。また京都陶磁器の発展のため、陶磁器試験所の設置を当局に進言し、設立に尽力。同45年、久邇宮邦彦王より、多年の功績と技巧の精妙さを賞され、「陶翁」の号と[金印銀印]を贈られる。大正6年(1917)帝室技芸員に任命される。同8年京都帝室博物館へ自ら収集した古陶器38点と自作1点を寄贈。同じく奈良帝室博物館へ古陶磁29点を寄贈。同9年死去。

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