瓢池園

制作/生産地・窯・作者名(よみ)ひょうちえん
制作/生産地・窯・作者名(英語)Hyouchi-en

略歴・解説

瓢池園は、ウイーン万国博覧会の博覧会事務局附属製陶所の事務官を務めた河原徳立(1845-1914)が、明治6(1873)年8月に東京深川区東森下町(現:東京都江東区)に設立した陶磁器の上絵付け専門工場である。ウイーン万博終了後に附属製陶所が閉鎖になると、河原はフランスのセーブル王立製陶所のような国営製陶所を日本にも設立することを明治政府に提言したが聞き入れられず、私財を投げうって属製陶所の画工らを引き受けて雇用し瓢池園を設立した。附附属製陶所の高い陶画技術を継承し、素地は瀬戸、有田、粟田、清水、薩摩より買い求めた。製品は日本画を思い起こさせるような繊細で優美な絵付けが施されている。
しかし経営不振となり、明治17年頃、名古屋に移転して森村組の専属工場となり、同28年には森村組の傘下へ取り込まれた。同32年事実上解散した。

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