花札想三月
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所蔵者 | 宇部市 |
分類別検索 | 平面 |
作者 | 粟津 潔 |
制作年 | |
作品解説 | 木版画 〈花札想〉シリーズの三月にあたる作品。本作のモチーフは、桜である。一般的にカス札と呼ばれる絵柄である。粟津は花札の当たり札の組み合わせを、出来すぎているほどの図柄であると語る。さらには、当たり札と比較した場合、カス札には「色彩の少ないものに、短冊や鳥獣の加わらない原型をみることができ」*心が惹かれたと述べた。本作では背景の黒色と、赤い縁取りの効果によって、満開の桜の華やかな美しさよりも、内に秘めた力強さやおどろおどろしさを表現しているかのようにみえる。 *粟津潔「花札想」『粟津潔 造形思考ノート』河出書房新社、1975年、p.86. |
サイズ | 50.4cm×46cm |