△・光・△

分類別検索野外彫刻
所蔵者所蔵外
資料名(日本語)△・光・△
Document Name△・Sunshine・△
作者外礒 秀紹 TONOISO Hidetsugu
制作年1997
設置場所フジグラン宇部
材質ステンレス
サイズ180cm×250cm×165cm
重量1500kg
出展第17回現代日本彫刻展、フジグラン宇部所蔵
作家のことば
作品解説【作者コメント】作品は金属の線材を使っての構成です。一本一本を上へ上へ空へ積み上げました。フォルムはやや単調となりがちでしたが、線材を少しずつひねり上昇感を出しました。この形のグラデーションと、作品のテーマにした光、その色分解によるグラデーションにより視覚の鑑賞に耐えるものを試みたつもりです。見る人が作品を通して光を感じ空に思いを巡らせる。そして人の記憶にある光を呼び起こすときに作品がようやく成立していきます。
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長さ2mのステンレスパイプを三角形に積み上げ、ひねりを加えた形態。地面から空に向かって、彩色が寒色から暖色へと変化していく。ステンレスと空白とが交互に均等に積み重ねられることによって、作品と景観とを等価に成立させている。三角柱に加えられたひねりによって、螺旋階段のような上昇/下降するイメージが生まれる。そして、台座上面に張られた鏡面ステンレスに自身を映し込むことが、その運動感をさらに拡幅させる。パイプの端を接して連続的に積み上げられる構成や、色彩のグラデーションも作品の動きに呼応し、統一的な作品像の形成に関与している。「見る人が作品を通して光を感じ空に思いを巡らせることが作品コンセプト」と、作者は言う。太陽光の白色はスペクトル分解すると虹の7色。作品の色彩変化は単に着色した人工的なイメージではなく、受ける光の屈折率の差(自然)を意識させる。作者は、太陽光を直接浴びる屋外という場を作品=装置によって知覚させ、普段は気に留めない自然と、そこから生じる感興とを体験させる。

[Creator’s Comment] The work consists of metal wires, piled up on each other towards the sky. The form tended to look rather monotonous, so I gave a slight twist to each metal wire to create a rising movement. The gradation of the shape, the thematic light, and the gradation created by the separated colors of the light are intended to visually entertain viewers. The work finally completes when viewer feels the light, imagines the sky, and recalls the light kept somewhere in their memory through the work.
資料ID21810
旧番号

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