空を行く2005

分類別検索野外彫刻
所蔵者宇部市
資料名(ヨミ)クウヲイク2005
資料名(日本語)空を行く2005
Document NameGoing through the Air 2005
作者西野 康造 NISHINO Kozo
制作年2005
設置場所真締川公園・山口大学附属病院東
材質チタン合金、ステンレス、フッ素塗料
サイズ900cm×700cm×200cm
重量450kg
出展第21回現代日本彫刻展、優秀賞、市民賞
作品解説【作者コメント】この作品の上部(可動部)はチタン合金の肉厚の薄いパイプでできています。小中大3つの部分で構成され、それぞれは重さが1、5、15kgで斜めの角度を持って繋がっています。
空を背景に重なり合ったり、広がったり、自由きままに動く様子をゆっくり楽しんでいただきたいと思います。

[Creator’s Comment] The upper, mobile part of the work is made of thin titanium alloy pipes. It consists of three small, medium, and large parts, weighing 1kg, 5kg, and 15kg respectively and connected with each other at a tilted angle. I hope viewers relax and enjoy the view of them moving around freely, occasionally overlapping and expanding against the backdrop of the sky.
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今回の彫刻展設置作業の中で、最も気が楽だった一人が西野さんだった。理由は二つ。一つは過去の出品で、お互いの考えが分かっていること。もう一つは全国各地に多くの設置をしてきた作家の、手際の良さである。今回の設置作業も、二時間で無事に終了した。しかし、現場での早さには、ちゃんと理由がある。上部の風で動く部分は、春先には既に完成しており、数ヶ月かけてバランス調整が行われた。だから、取り付けた途端に、湖畔の風を受けて優雅に動き出したのだ。風で動く彫刻は、動きの面白さに主眼があるものが多いが、この作品は形の変化に面白さがある。三つの回転軸が個別に動くので、全体の形は伸びたり縮んだり、拡がったり、重なったりする。量感を極力抑えた細い線の動きは複雑極まりない。細い線ゆえに、作品を見上げると、背後の空が大きく見える。秋空の高さと青さが見えるのだ。
資料ID21636
旧番号202

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