Locus of Time Ⅲ

資料名(E/J)Locus of Time Ⅲ
作者田辺 武 TANABE Takeshi
制作年2001
設置場所山口宇部空港・ふれあい公園
材質ステンレスにウレタン塗装、自然石
サイズ241cm×1245cm×280cm
重量5500kg
作品解説【作者コメント】私は、これまで‘時間’をテーマとした作品を数々作ってきた。それは、瞬間のシーンを捉えた時間を止めた作品であったり、或いは、時間が経過することによって、完成していく作品であったりした。この度の作品は、「時の軌跡」という題名であるが‘時間’の概念そのものについて私の中でイメージしたかたちである。私は、自分の中で、流れ過ぎていく‘時間’を捕まえておきたい欲求にかられているのかもしれない。

[Creator’s Comment] I have created various works under the theme of “time”. Some of them capture a momentary scene frozen in time, while other works incorporate the lapse of time in the production process. In this work, titled as “Locus of Time”, I gave a shape to my personal image of “time” as a concept. There might be a desire in me to capture and retain the flowing “time”.
- - - -
厚さ15センチのステンレスの箱83個を、一定間隔でずらしながら、つないでいった結果、出現した形態。塗装された赤と周囲の芝生の緑色が、またステンレス(人工素材)と花崗岩(自然素材)とが鮮やかなコントラストを見せる。そして、巨大なスケールを有する体感的な迫力と、回転運動のつくりだす躍動感とがダイナミックな印象を形成する。この作品は空間的・時間的と2つの見方をすることができる。作品の全体像を眺めてみる。全体として回転運動は180度のところで止まるため、右手の上側と左手の下側とが一直線を描く、幾何学形態の美しさを提示する。巨大なサイズの直線を中空で成立させることによって、作品周囲に通常とは異なる空間=彫刻によってつくりだされる空間を出現させる。幅15センチの直方体ひとつひとつを順に目で追ってみる。そうすると、ひとつの直方体が動いていったように感じることができる。時間の流れの中での変化の形態-題名の『時間の軌跡』は、そうした見方を促す。そして、2つの対極的な印象をつくりだす。全体像と部分の連続という2つの視点を往還することで、見る側は自身の所属する「時間」を堀り起こすことになる。
資料ID21611
出展第19回現代日本彫刻展、宇部市野外彫刻美術館賞
旧番号177

PageTop