Oscillation VI

分類別検索野外彫刻
所蔵者宇部市
資料名(日本語)Oscillation VI
Document NameOscillation VI
作者秋山 陽 AKIYAMA Yo
制作年2001
設置場所ときわ公園・噴水池付近
材質
サイズ145cm×820cm×150cm
重量2500kg
出展第19回現代日本彫刻展 宇部興産株式会社賞
作家のことば
作品解説【作者コメント】私は、陶(土)を我々の足元の大地との関連で考えています。岩石は風化して土となり、その土もやがて岩石へと変容する。そのような地質学的時間の中に、私のささやかなつくる営みをしるしたいと思っています。それは、人為と自然・生成と崩壊・内部と外部・運動の持続など、従来からの制作の課題の延長上にあるものです。

[Creator’s Comment] I try to understand clay in relation to the earth lying at our feet. Rocks weather and become soil, and the soil eventually forms rocks in the process of transformation. I want to leave my humble footprint as a creator in the geological timeframe. The footprint exists as an extension of my regular creative themes, such as artificial and natural, generation and disintegration, internal and external, and sustainable movements.
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展覧会場の中で、最も自然な傾斜が残った場所に展示された陶(やきもの)による彫刻。場所の「大地のかたち」に呼応し、景観と一体感をもつ作品となっている。それは、土と向き合う、陶による仕事を続けてきた作者が思考してきた結果として獲得されたものである。表面に多数出現した亀裂は、最初に轆轤(ろくろ)を用いてつくった円筒形を、腕の力によって反転させるときに発生する。亀裂は、作者の意図したものであると同時に、土は土の性質に従って、ひび割れていったものである。陶の場合、成形-乾燥-焼成といった過程すべてにおいて、土の性質から離れることはできない。土の性質を無視すれば、乾燥や焼成段階を通過することができない。そうした「意のままにならない」土を受け入れ、その土で何が可能かを問うことによって作品が成立する。作者は前面に出てくるものではないが、過程において土と関係した作者が、確固として存在している。陶(制作された土)を現実の土との中に置く。そのとき表情を露出させられた土(作品)は、全体の一部分として大地そのものの表情を示す。見るものの表情を示す。見る者は作品を通して大地(地球)へつながっていく。
資料ID21609
旧番号175

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