時の神殿

分類別検索野外彫刻
所蔵者所蔵外
資料名(日本語)時の神殿
Document NameThe Sanctuary of Time
作者井田 勝己 IDA Katsumi
制作年1999
設置場所現存せず
材質花崗岩、ステンレス
サイズ140cm×315cm×558cm
重量18000kg
出展第18回現代日本彫刻展、神戸須磨離宮公園賞
作品解説【作者コメント】時間には計測できるものと、計測できないものとがあると思います。計測できない時間、それは、誰もが持っている“内なる時間”だと思います。しかしそれは、日常の中では、時間と考えられていないようです。想い出とか記憶にかかわる時間に大変興味を感じ、形にしてみました。

[Creator’s Comment] I personally believe there are measurable time and immeasurable time. The “immeasurable” time is the one which everyone of us carries around “internally”, while people often fail to regard it as a kind of time in our daily life. Because I am intrigued by time involved in recollections and memories, I tried to give a shape to it.
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スロープの上に設置された円盤上の石。上部のくぼみに張られた水面と呼応するように、水平面や垂直面は磨き上げられ、その人工的なイメージは都市の風景を連想させる。一方で、円盤のエッジやスロープの一部には割肌を残しており、荒野を連想させる、都市の原風景につながっている。上部の幾何学模様の彫り込み。石という素材との関連を意識すれば、古代の遺跡のように思える。一方で、左右をつなぐステンレス鋼の機械的なイメージを意識すれば、作品は巨大な未来都市にも見えてくる。円盤の高さは1.4メートル。この上部の形態の全容を見るためには、のぞき込むまでに作品に近接しなければならない。通常の「彫刻を鑑賞する距離」とは、全く異質の視点。離れて見た時の側面的なイメージと近接して見た時のイメージ、鑑賞者はこの二つの像を頭の中で統合するように仕組まれる。石の研磨面と割肌、石とステンレ鋼、近接像と全体像…時間を暗示する、両義的な軸。鑑賞者は、作者の設定した両義性を横断しながら作品を体験する。それは、過去と現在とがオーバーラップする「記憶」や「思い出」に似た体験である。
資料ID21596
旧番号162

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