月の庭
分類別検索 | 野外彫刻 |
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所蔵者 | 宇部市 |
資料名(日本語) | 月の庭 |
Document Name | Moon Garden |
作者 | 深井 隆 FUKAI Takashi |
制作年 | 1997 |
設置場所 | ときわ公園・UBEビエンナーレ彫刻の丘 |
材質 | ブロンズ、石(花崗岩) |
サイズ | 355cm×1290cm×1120cm |
重量 | 8000kg |
出展 | 第17回現代日本彫刻展、宇部市野外彫刻美術館賞・埼玉県立近代美術館賞 |
作家のことば | |
作品解説 | 【作者コメント】「月の庭」、私の心の内に生まれては消える言語と直感に、私の好きな禅院の庭のような形を与えてみた。そこには、煌めくような月の光、静寂、垂直な時間と空間が、存在=馬(過去から未来の、私たち生き物すべて)を包み込んでいる。 ---- 「月の庭」は五つのパーツからなるインスタレーション(芸術的仕掛け)。周囲の景観を意識しながら、それぞれの配置が決定されている。作者の手にかかる部分だけではなく、周囲も借景として取り入れ、遠心的に作品が成立する。ギリシャ・ローマ的な雰囲気の漂う作品は、月の静謐(せいひつ)なイメージへとつながる。手足をもたず、胴体までもが石化した馬。正面から見たとき、シンメトリー(対象)に近く、面的で硬質的に処理された表情も、動きのないことを感じさせる。作品中央、上方を鏡面に磨かれた石としてとらえられた月も、石の重厚感から動きを失ってしまう。石の割れ肌を生かした表面やブロンズの緑青仕上げも、過去から静寂に推移した時を感じさせる。これら総体としての静謐な作品イメージは、遠心的に周囲へと拡散する。日常の喧騒(けんそう)からはほど遠く、安らぎと緊張感が拮抗(きっこう)する空間。そこには、背景と呼応する作品としての「間」が存在する。 |
資料ID | 21584 |
旧番号 | 150 |