渡辺崋山「芝仙祝寿図」

芝仙祝寿図

作者渡辺崋山
形状掛幅
員数1幅
材質絹本著色
法量 縦(cm)111.6
法量 横(cm)32.9
解説賛によれば、かつて惲南田(1633~90)の水仙図を観て、その気韻が深厚であることに感銘し、いまさらながら心の中に感じるものがあった。たまたま、宿の前庭に水仙がたくさん咲いているのを見て、よい趣をたちまち感じ取り、よって南田の気持ちをまねた、と書いている。しかし、水仙の花は写生に基づき描かれており、花のひとつひとつには、忠実に陰影を施している。芝仙祝寿とは霊芝に竹を配して祝寿の意とした画である。

余曾観南田惲氏所作水小幀。氣韻深厚、尚往來于胸間。今春以官事客於田原。舎外此花盛開。忽發佳興、終其意添以芝竹。然塵事鞅掌、久負筆研、手腕生棘、不能發其萬一也。癸已二月朔十日。時膏雨初霽。桃杏放霞。崋山外史登。

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