富貴木蓮図

作者福田半香
制作年代江戸時代後期
員数1幅
材質絹本著色
法量 縦(cm)105.9
法量 横(cm)41.7
解説牡丹と木蓮の図である。どちらも中国原産の観賞用の落葉低木である。富貴については、宋時代の周敦頤の『愛蓮説』の文中に、「牡丹、華之富貴者也。」と出てきており、牡丹の別名として富貴とも昔から言われていたようだ。中国では花王とも称されてもいる。この作品は満開の牡丹を、輪郭線のない没骨によって描き、はなやかで豊艶な美しさをたたえている。これに対して木蓮は、白塗りの花弁が、清潔できわめて気品が高い。

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