重要文化財渡辺崋山関係資料 椿椿山「渡辺崋山像」

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渡辺崋山像

指定区分重要文化財
作者椿椿山
員数1幅
材質絹本著色
制作年代嘉永6(1853)年
法量 縦(cm)126.5
法量 横(cm)80.2
解説黒漆螺鈿の机の前に座る崋山は、右前方を見据えている。面貌は多くの画稿が存在することから、とくに精緻に描かれているが、衣服は簡略に写意的に描く。切れ長の目の瞳は落ち着き、知性と慈愛に富んでいる。机に置いた右手は異様なほど大きく描かれ、人差し指が上に動く瞬間をとらえているようである。生前の崋山は手の動きを起点とし、椿山に語りかけていたのであろうか。また、この像には公人、つまり武士の立場を演出する刀は描かず、衣服も含めプライベートな崋山の姿を写しているのである。

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