重要文化財渡辺崋山関係資料 自筆遺書(椿椿山宛)

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自筆遺書(椿椿山宛)

作者渡辺 崋山 手紙の作成者/椿 椿山 手紙の宛先
員数1巻
材質紙本墨書
法量 縦(cm)14.00
法量 横(cm)80.00
解説天保12年(1841)10月11日、自決するにあたって、最も信頼した弟子の椿椿山に宛てた遺書である。内容は、自刃する理由の後、その原因は罪人の身でありながら身を慎まなかった自分の行動のせいであること、「いつか世の中が変われば、自分(崋山)の死を悲しむ人もいるでしょうか」という世を儚む崋山の気持ちが書かれている。
弟子の福田半香が崋山の窮状をみかねて開こうとした書画会に、蟄居の身には不謹慎であるという風聞がたち、藩主をはじめ周りに累が及ぼすのを恐れて自殺したのである。悲劇の人物である崋山と、誠実な椿山との熱い情感を込めた稀な遺書である。

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