重要文化財渡辺崋山関係資料 渡辺崋山「渡辺巴州像画稿」

渡辺巴州像画稿

指定区分重要文化財
作者渡辺崋山
員数1幅
材質紙本墨画
制作年代文政7年(1824)
法量 縦(cm)92.5
法量 横(cm)59.5
解説この画は崋山の父、巴洲こと定通の肖像である。とても人柄の優しさ、温かさがにじみでている作品である。父が60歳で亡くなった時に涙で泣きむせびながら筆を走らせたと言われており、崋山の父に対する愛情があふれているのではないだろうか。側に刀を置き痩身で端座する巴洲の謹厳な肖像には、款記に、「巴洲先生渡邉君小照」とあり、図下に、「大学様御寺柳町浄土法伝寺、水戸御寺浅草清光寺、駒込大乗寺、播磨様御寺極楽谷宗慶寺」と書かれている。枯相を写生したもの、左向き、斜左向き、上半身を描き添えたもの、画面を彩色したものの五種の草稿がある。描くことで、深い悲しみを癒すこととなったのでははかろうか。

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