ジョン・ロバート・カズンズ

作者名欧文John Robert COZENS
生没年1752 - 1797

略歴・解説

イギリスの風景画家。美術理論家でもあり、理想的風景を主題に水彩画をよくした父アレクザンダーの手ほどきをうける。15 歳の時に美術協会に出品。24歳で王立美術院の準会員に立候補するが落選。1776年から79年まで、リチャード・ペイン卿のグランド・ツアーに随行し、スイス、イタリアを訪れる。1782年から、父の友人であり、蒐集家・文筆家として知られるウィリアム・ベックフォード卿とともに、ケルン、インスブルック、ヴェネツィアなどを経由してローマに入り、その後イタリア各地を旅行。翌年帰国し、英国王室の絵画教師などをつとめる。93年ころから神経を病み、著名な医師であり、英国水彩画の庇護者であったトマス・モンロー博士の元で亡くなる。その作品は、後のターナー、コンスタブル、ガーティンらに影響を与え、特にコンスタブルは、「かつて風景画を描いた画家の中で史上最高の天才であり、彼は詩そのものでさえある」とカズンズを賞賛した。

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